軟骨無形成症と診断されても、多くのお子さんは元気で、学校に通う、友達と遊ぶなど、楽しく活発な日常生活を送ることができます1)。
一方で、病気に伴いさまざまな合併症が表れ、年齢とともに症状が変わる可能性もあります2, 3)。しかし、何が起き得るか知ることで、お子さんが「子供らしくいられる」 ように手助けできます。
表. 主な症状や合併症2)
乳幼児期は、特に大後頭孔狭窄や睡眠時無呼吸症などの合併症に注意すべき時期です3)。乳児期の初期には、神経学的および呼吸器学的な合併症についてモニタリングが行われることがあります。そのほかの合併症にも注意が払われます2)。 運動や言語の発達について心配なことがある場合は、医師に相談しましょう。なお、多くの場合、軟骨無形成症は知的発達に影響しないとされています5)。
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乳幼児期の注意点についてはこちら をご覧ください。
小児期には、成長とともに徐々に自立し学校にも通うようになる一方、感情的、および社会的に困難を感じることもあります6)。このような点に関するコミュニケーションやサポートも重要となります1,6)。
運動や言語の発達について心配なことがある場合は、必ず医師に相談しましょう。なお、多くの場合、軟骨無形成症は知的発達に影響しないとされています5)。
大人になっていくことを見据えて、社会への適応や、自立を育む時期です。将来のこと、進学や就職のことについて考えたり話すこともあるでしょう。また小児期から成人期の治療への移行が検討されるかもしれません1)。
成人になるにつれ、合併症が収まる場合もあれば、新たな合併症が表れることもあります2,3)。体の動かしにくさや痛みは大人になっても続くことがあり、仕事や身体活動にも影響するかもしれません1)。
何が起き得るかを今知ることで、お子さんがこの先の困難を切り抜けるための準備をより上手にできるでしょう。
軟骨無形成症の女性であっても、妊娠や出産の機会は普通の人と変わるものではありません。しかし、この病気をもつ女性の骨盤はサイズが小さいため、出産方法として帝王切開を勧められることがあります7)。
また、軟骨無形成症は遺伝性疾患ですので、子供たちに受け継がれる場合があります。両親のどちらかにこの遺伝子変異がある場合、子供が同じ変異を持つ確率は50%(2人に1人)とされます(常染色体優性遺伝)7) 。詳しいことは、遺伝に関する専門の診療科(遺伝診療科、遺伝相談外来、遺伝カウンセリング外来、など)にご相談ください。
日常生活で困難が生じることもあるかもしれません6,8) 。周りの人、医療関係者、患者会などに積極的にサポートを求めたり相談することが役立つこともあるでしょう。
(「軟骨無形成症の治療やケアに関わる人々」はこちら 、「患者会など」はこちら」をご覧ください)日常生活上の課題には以下のようなものがあります。
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